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Posted by 京つう運営事務局 at

2009年06月27日

建具替え

今日は建具替えをやりました。

あ、申し遅れました、新人スタッフの池田です。

建具替えとは、暑い京都の夏を乗り切るためにすだれをかけたり、戸を外したりと風が通りやすいようにし、涼しくなるための工夫をするわけです。

人間の知恵ってすばらしいものがありますよね?
クーラーや冷蔵庫がなくても昔の人はこの暑い夏を乗り切っていたんです。

建築士の末川先生に町家について講義をしていただいたんですが、町家にはたくさん工夫があるので驚きました。

講義の後、実際にすだれをかけてみたんですが、


なるほど、たしかに涼しい?
風通りは格段によくなるし、何よりも涼しく見える!すだれのすけてる感じがなぜか涼しく感じられるんです。

しかもほら、なんか外にいるみたいな感じがするし・・・

そのあとは近所にお住まいの華道家である石川さんにお花を生けてもらいました。


タイトルは「雨奇晴好」。
意味は「梅雨は雨ばかり降っているがその中にも風情がある」とのこと。
暖竹、紫陽花、鉄砲百合を生けた作品です。

生け花にはいくつかポイントがあって、まずは花の保存方法に気を遣うみたいです。
特に紫陽花は保存が難しいらしく、切り口を火であぶって焦がしてから生ければよいそうです。
ち な み に、 
ちょっと赤っぽく見える花は実は紫陽花で珍しいものだそうです。
他にも、暖竹は綺麗に見えるように茎をねじったり葉を奇麗に切ったり、
鉄砲百合は葉を落としたり家具に花粉がつかないように取り除いたりと、たくさんの工夫がなされた美しい作品に仕上がりました。

こんなに奥が深いものだと初めて知りましたねw

それを水無月を食べながら生けるのを見ていたわけですが・・・

あれ?
みなさん水無月ご存じない?

その昔、氷が高級品だったとき、庶民は氷に似せたお菓子を作ってそれを食べて涼んでいたらしく、そのひとつが水無月で、砕いた氷を似せて作ったものらしいです。
形は三角で、色は白く、上品な程よい甘さのお菓子です。
とてもおいしいですよ♪ちなみに京都の人は6月30日にこれを食べるのが風習らしいです。

てなわけで、物理的にも視覚的にも涼しくなった町家に足を運んでみてはどうでしょう?

僕も先人の知恵に学び、今年の夏はクーラーなしですごせるように家を工夫しようとおもいます。

みなさんも、夏の風物詩にすだれや風鈴なんか家につけてみてはいかかでしょうか?


え、なに?長いって?

ではそろそろ失礼しますm(^^)m

今回来てくださった人も今回来てなかった人もぜひ来てくださいね♪
  


Posted by 同志社町家プロジェクト at 15:47Comments(0)町家サークル